ブリッジ・オヴ・アラン(Bridge of Allan)

スターリング大学に近いブリッジ・オヴ・アランの町は、スターリング住民には郊外の高級住宅街として知られています。町の中心を貫くヘンダーソン・ストリートをぶらぶら歩いてみると、石造りの大きな邸宅やホテルが目に付きます。

ブリッジ・オヴ・アランの歴史

19世紀初頭にイギリスでは保養旅行がブームになったのですが、現在スターリング大学のキャンパスとなっているエアスレー荘園の領主がこれに目をつけ、近くの丘陵から湧き出る水のミネラル成分が健康に良いと言われたことから、ミネラルウォーターをくみ出すポンプハウスを建設し、このあたりを保養地として売り出したことから、ブリッジ・オヴ・アランの町が生まれました。ちょうどウォルター・スコットの小説のおかげでトロサックス地方が有名になったこともあり、ヴィクトリア時代にはブリッジ・オヴ・アランはトロサックスの玄関口として上流旅行客が訪れる高級避暑地に発展しました。
ヘンダーソン・ストリートに面する邸宅は当時の建築です。現在ではオフィスとして使われていたり、中を細かく区分けしてフラットに改装されているものが多いのですが、眺めていると当時の雰囲気が伝わります。

ブリッジ・オヴ・アランに行ったらぜひ訪れてみたいのがホーリー・トリニティ教会(Holy Trinity Church)。グラスゴー出身でアールヌーヴォーを代表するデザイナーであるチャールズ・レニー・マッキントッシュが内装の木製パネルをデザインしたものです。観光客が中に入れるのは土曜日だけですので注意してください。

個性的なお店が並ぶ町

ブリッジ・オヴ・アランには、高級住宅街だけあってちょっと変わったおしゃれな店がいくつもあり、スターリングの町とはまたちょっと違った雰囲気です。大学から歩いて左手にある八百屋さんは、スターリングで唯一大根を売っている店として日本人学生に重宝がられていますが、大根だけではなく店の奥に入ってみると変わったお菓子や瓶詰を売っていたりデリカカウンターがあったりして、食品のおもちゃ箱といった感じです。さらに先まで歩いていくと、ブリッジ・オヴ・アランの名前の由来であるアラン川にかかる橋のすぐ手前の右手にアランウォーター・カフェ(Allanwater Cafe)という店があります。カフェとテークアウェイに分かれているフィッシュアンドチップス屋さんで、スターリングでは1、2を争うおいしいフィッシュアンドチップス屋さんと言われています。

スターリングで1、2を争う高級レストランがあるのもブリッジ・オヴ・アラン。キプリングズ(Kipling's)というお店で、町の中心からちょっと外れた邸宅がずらりと並ぶエリアにあり、保養地時代のポンプハウスの跡なのだそうです。

ブリッジ・オヴ・アラン周辺

町の名前のもとになったアラン川はフォース川の支流で、川沿いにダーンウォーク(Darn Walk)という名前のついた散歩道があり、ダンブレーンまでずっと歩いていくことができます(ただし女性の一人歩きはやめた方がいいでしょう)。この道は「翻訳したい本」で紹介しているロバート・スティーヴンソンの歴史小説"Kidnapped"にも出てくることで有名です。ブリッジ・オヴ・アランの背後に控える丘陵地帯はヒルウォーキングにうってつけです。また、ポニートレッキングや初心者OKの乗馬クラスもありますので興味のある方は試してみてください。

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更新日: 2001-06-17